木曜日, 1月 20, 2005

シゴトの中身

高校一年生の夏、アメリカへホームステイしていた時の事。ESLの授業で、家族を紹介するという宿題が出た。中高校生の私たちは父親の仕事がうまく説明できず、”会社員”という英単語を探していた。だれかが、officeに勤めるから「officer」だと言い、「He works for a company. 」と私も書いた。
アメリカ人の先生にしてみれば、家族がどんな会社で何をしているかという内容を期待していたようだったが、当時は会社のビルは見たことがあったが何をしていたのかは想像もつかなかったし、具体的に親に聞いた事もなかった。どんな仕事をしているか知らない と答えると先生は興奮気味に英語でごちゃごちゃ言っていた記憶がある(中身は殆ど理解不能だったけど、親の仕事に興味ないのか?、見た事ないのか?的な事だったと思う)。

ここ最近深刻になりつつあるニート(Not in Education,Employment or Training)の増加。就職試験に落ちまくった結果何もせず今に至っているのはごく少数で、大多数が「人付き合いなど会社生活をうまくやっていけないから」が43.1%、「向いている仕事がわからない」が29.2%。求職活動をしたことはあるけれど現在はしていないニートに、その理由を聞くと「なんとなく」が43.4%、「仕事に就いてうまくやっていく自信がなくなったから」が31.3%。何社落ちても絶対に就職しようと言う必死さが無いのと、”仕事”が漠然としすぎて現実感が無いのか、自分に何が向いているのかと理想論ばかりで先延ばしにしているような感じがする。

IBMではオープン・オフィス制度を設け、家族(特に子どもたち)に親の仕事の現場を見せるようにしている。IBMの会長である北城氏著書の言葉を借りれば「親の働いている姿を見せることで、子供たちは働くということはどういうことなのかを知ることができる」。なるほど、奥が深い。現在ニートに属する人達が幼い頃に親が働く現場を肌で感じていたら、今、何かをしているはず。私たち大人が子供に教える事はまだまだ沢山、ありそうだ。
経営者の方、未来の経営者の方は、是非オープン・オフィス制度をご検討ください。